アウトドア用品|実需追随型SCMへ転換し滞留在庫32%減
ブーム収束後の需要変動に追従する需給構造への転換
業界:アウトドアギア・キャンプ用品
年商規模:280億円規模
ソリューション領域:SCM改革
ご相談時の状況
キャンプブーム期の需要急増に合わせて積極的に増産・在庫拡大を進めた結果、ブームの収束局面で主力カテゴリーの滞留在庫が積み上がる一方、新コンセプト商品では機会損失が発生。直営店・自社EC・卸・海外の4チャネルで在庫が分断され、機動的な再配分ができない構造でした。前倒し計画型の供給体制がブーム後の需要変動に追従できず、計画と実勢の乖離が拡大していました。
着手の起点
カテゴリー別・チャネル別の売上・在庫データを分析し、滞留の中心がブーム期に増産した定番大型カテゴリーに、機会損失が新コンセプト商品に、それぞれ集中している構造を可視化。供給体制そのものの構造転換を最優先と定めました。
打ち手
- 計画型供給から実需追随型供給への構造転換
海外生産のリードタイムを段階的に短縮し、初期投入後の追加判断を販売初速で行う運用に転換。生産パートナーの再選定とロット最小化を並行して実施しました。
- 4チャネル統合のフリー在庫プールの週次運用
直営・EC・卸・海外の在庫を統合管理する仕組みを導入し、シーズン途中の再配分を週次で運用するフリー在庫プールを国内・海外の主要物流拠点に設置しました。
- 滞留の出口3経路と需要先行指標の整備
滞留リスクの高いカテゴリーにはファンコミュニティ向け二次販売・直営店アウトレット・海外移管の3経路を整備。新コンセプト商品はファンイベントやSNSの反応を需要の先行指標として需給計画に取り込みました。
成果
支援開始から1年半で、滞留在庫は前期比32%減(金額ベース)、直営・EC側の欠品率は1.8pt改善。海外向け移管在庫の活用で国内処分ロスは半減し、中期経営計画のDtoC比率引き上げに向けた供給基盤が整いました。
お客様の声
「ブームの追い風が止まったとき、在庫の重さが一気に経営を圧迫しました。供給を実需追随型に変えたいま、ブームに振り回される体制から、自分たちのリズムで動ける体制に変わった。次の需要変動が怖くなくなりました」
— 経営層